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六月, 2021

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2021年6月25日

今週の更新情報

DAEDALUS

今週は、ウォレットICOキーのエクスポート機能の実装を終え、Electron依存関係の重要なアップグレードへの取り組みを続け、ウォレットの委任設定解除機能の概念と設計の作業を完了しました。

ADRESTIA

今週は焦点をAlonzo/Plutusのコア機能に移しました。

具体的には、cardano-walletをAlonzoノードに更新する作業を開始しました。また、Alonzo/Plutus機能を有効にするためのAPIの合理化、トークンのミントおよびバーン機能の作業も継続しています。

CIのフレーク問題を解決する取り組みは継続しています。

ネットワーキング

今週は、P2P切替え機能のレビュー可能バージョンを開発しました。また、クリーン接続シャットダウンPR(接続マネージャー部分)をマージし、マルチプレクサークリーン接続シャットダウンの上にp2p-masterブランチをリベースし、組み合わせてテストし、io-simのさまざまなスケジュールに取り組みました。

一般的なサーバーテスト、特に接続マネージャー、インバウンドガバナー、およびサーバーコンポーネントのエンドツーエンドテストにも取り組みました。

DEVOPS

今週は、db-syncスナップショットスクリプトに取り組み、バージョンアップグレード中のダウンタイムを数秒に短縮し、水平方向に拡張できるdb-sync高可用性(HA)アーキテクチャーの方法も模索しました。

また、Electronおよびハードウェアウォレットのアップグレードによって引き起こされたDaedalusのビルドの問題の修正にも取り組みました。

ERC-20コンバーター

前回のスプリントでは、ミントキーの保存に改良されたセキュリティボールトを使用して、ERC-20コンバーターを新しいAGIXトークンと統合する作業を行いました。バックエンドのロジックを新しいミントポリシーと統合するには、いくつかの追加作業が必要であり、改訂された機能を備えたテストネットは7月上中旬リリースを目途にしています。

CARDANO分散化

今週は、Plutusスクリプトのシリアル化のバグを修正し、飽和演算のいくつかのエッジケースも修正しました。さらに3つのパフォーマンス改善方法を調査し、ベンチマークを大幅に追加し、他のCardanoプロジェクトへのクロスリポジトリ依存関係に関するコンパイルの問題を修正し、PLCパーサーを更新する最初のステップを完了しました。

その他多くの分野にわたって複数のタスクを完了しました。

Alonzoベンチマーク(Ouroborosブロックタイムバジェットモデリング)

ログ解析の異常レポートの改良に取り組み、採用/発表のログイベントの逆転の蔓延について定性的な判断を下しました。

ノードログインフラストラクチャーの書き換え

cardano-node/trace-dispatcher/trace-forwardトリプレットとcardano-tracerの間の初期統合を完了し、cardano-tracer/cardano-nodeの接続レイアウトの設計変更を解決し、実装作業を始め、iohk-monitoring-frameworkからリソース統計コレクターの移植を開始しました。

トランザクションジェネレーター

Alonzo tx生成は進行中で、Txジェネレーターのレビューはほぼ完了しています(cardano-nodeへのマージはまもなく)。

cardano-workbench

Alonzoがサポートされるようになり、最近追加されたPlutus Txスクリプトは、ワークベンチクラスターに対してTxを正常に送信しています。

メタデータに含まれる選択肢の設計フォーマットに取り組み、エラー処理の実装を完了しました。

GOGUEN

今週Plutusチームは、組み込み型として「Data」を追加するための機能拡張を行いました。また、ミントポリシーのリディーマーを追加し、チェーンインデックスをPlutusアプリケーションバックエンド(PAB)から分離する方法の調査を開始しました。

Marloweチームは、Marlowe Run内のコントラクトステップカードの表示改良に時間を費やし、アクティブなウォレットに対して行われた支払いを自動的に引き換える機能を追加しました。また、支払いタイプを拡張して、ソースアカウントと送金を含めました。さらに、LocalStorageと連携するようにコントラクトプレースホルダーを修正し、提供された例にエラーがないことを確認するために新しいプロパティベースのテストを追加しました。

また、ウェブサイトとPlaygroundのホームページ(SEOとソーシャルタグを含む)の実装を完了し、Marlowe Runの初期ユーザーテストを実施し、ユーザーテスト(オンボーディング、ツールチップ、簡略化されたコントラクト、説明)に基づいてMarloweRunの改訂を計画しました。

Actusについては、Marlowe Runの機能強化とバグ修正のためのACTUSJavaテストスイートに基づいて、PAMのバグ修正を継続しました。

Playgroundについては、例にエラー/警告がないためにPBTを追加し、静的解析をテンプレートに拡張するための計画を作成しました。

また、いくつかのPRをマージして、VSCode devcontainerの問題を修正し、EventfulをBeamに置き換え、nix-shellにcardano-nodeとcardano-cliを追加し、シリアル化されたPLCプログラムをエンベロープでエクスポートし、Playgroundのゲームコントラクトの例を改良し、Uniswapのトレースとスクリプトを追加し、より現実的なウォレットAPIを実装し、row-typesの使用を減らし、BlockchainActionsを削除しました。

Tx型をcardano-apiのTx型に変換し、Alonzoノードの「Hello World」スクリプトに取り組み、チェーンインデックスの型とインターフェイスの定義を進めました。

2021年6月18日

今週の更新情報

DAEDALUS

今週は、ウォレットの「概要」画面に新たに拡張されたネイティブトークン表示を実装する作業と、エポックごとの内訳を含む獲得した報酬履歴の新しい詳細表示を実装する作業を完了しました。

LedgerとTrezorハードウェアウォレットのProject Catalyst有権者登録サポートに関する作業を継続し、現在はLedgerウォレットから大量のネイティブトークンを送信した際に発生したエラーの解消に取り組んでいます。

Electronの更新作業、共有されたICO鍵のエクスポート機能は進行中です。

ADRESTIA

今週は、cardano-walletをノードv1.27に対応させるために更新し、Bech32 v1.1.1をリリースし、cardano-graphqlをDB Syncの最新バージョンにアップデートしました。また、トランザクションの署名と支払いAPI、アドレス導出機能、ポートフォリオマネージャーのmulti-stake-keys、および関連するシミュレーションの作業を継続しました。

現在、AlonzoとPlutusの機能を可能にするトランザクション構築用APIの統合および合理化、トークンのミント/バーン機能に取り組んでいます。

CIの不具合を調査し、導出パスで鍵のフェッチを可能にするソリューションの開発は完了しました。

ネットワーキング

今週は、P2Pテストネット機能の作業を続けました。これにはP2Pネットワークと非P2Pネットワーク間の切替え、接続マネージャーにおけるデッドロックイベントの診断、接続強制終了プロパティの強化、TVarインターフェイスの制限が含まれます。

また、cardano-cli APIの作業を継続し、スケジュールポリシーとio-simベースのサーバーテストを進めました。

DEVOPS

今週は、スマートコントラクト機能の観点からAlonzo Blueパラメーターのセットアップに取り組みました。また、ERC20コンバーターサービスのNixビルドとNomadタスクにも取り組み、現在、2つのエクスプローラーインスタンスを個別にアップグレードできるTraefikに基づくエクスプローラーソリューションに取り組んでいます。

CARDANO分散化

今週は、Nixプロパティに取り組み、変数compiler-nix-nameをNixにエクスポートして、同じGHCバージョンを異なるプロジェクトで再利用できるようにしました。彼らはcardano-repo-toolをnix-shell開発環境と統合し、iohk-monitoringのlogging-versionをアップグレードし、不足している依存関係をcardano-apiに追加しました。また、トランザクションプロパティに取り組み、さまざまなトランザクションタイプを変換するために、オプションのTxInTypeの使用を有効にしました。

GOGUEN

今週Plutusチームは、ゲームコントラクトの例(Plutus Playground内)を強化するために、ログを追加し、トランザクションを送信する前にコードのオフチェーン部分にバリデーター機能を適用しました。また、スクリプトのシリアル化形式を改良し、Uniswapコントラクトのトレースと関連スクリプトを追加しました。さらに、クライアント側のウォレットAPIエラーを処理するためにウォレットAPIを再編成しました。

引き続きAlonzoノードの作業を行い、最初の「Hello, world」スクリプトをデプロイしました。また、Plutusコントラクトでrow-typesの使用を減らし、EventfulをBeamへ置き換える作業を行っています。

Marloweチームは、ユーザーにより多くの時間とフレキシビリティを与えるために、コントラクトのタイムアウトの変更に取り組みました。また、コントラクトカードのフローにおけるスクロール表示のバグも解消しました。

さらに、コントラクト例のプロパティベースのテストを追加し、ドキュメンテーションチームはMarloweウェブサイトのFAQコンテンツに取り組みました。

2021年6月11日

今週の更新情報

DAEDALUS

今週はJormungandrサポートとともにレガシークラスターを削除し、ネイティブトークンの大量送信に関連する不具合を修正し、「ウォレットアドレスの共有」機能、Trezorハードウェアウォレットのネイティブトークン操作に関する軽微な修正を完了しました。

また「概要」画面に、ネイティブトークンの拡張表示および獲得した報酬履歴機能を実装する作業を継続しました。

LedgerとTrezorハードウェアウォレットへのCatalyst投票サポートの実装、Electron(ウェブ技術を使用したデスクトップアプリケーションの構築を可能にするフレームワーク)および関連する依存関係バージョンの更新は進行中です。

ADRESTIA

今週は、cardano-walletのノードバージョン1.27への更新を仕上げ、現在Alonzo/Plutus機能を使用したトランザクションを可能にするAPIの統合および合理化に取り組んでいます。

また、トークンのミントおよびバーン機能に関する作業も進めているほか、任意の導出パスの鍵をフェッチできるソリューションの開発を始めました。

ネットワーキング

今週は、P2Pマスターブランチの作業に取り組み、キープアライブプロトコルの変更に合わせてcardano-pingを更新し、接続強制終了プロパティのクリーニングに取り組みました。io-sim-classesに欠落しているAPIを追加し、Alonzoチームとともにcardano-cliに取り組みました。

また、Haskellでバイナリーセッション型を作成するフレームワーク、TypedProtocolsにおけるパイプラインの技術プレゼンテーションを行いました。

cardano-nodeドキュメンテーションのレビューと改訂も行い、コミュニティのプルリクエストの一部をレビューし、Hydraチームにフィードバックを提供しました。

DEVOPS

今週は、ERC20コンバーターの修正に取り組み、AWSの外部でBitteスタックサポートを実装し、Alonzo Blueテストネットのアクティビティをサポートしました。

また、Daedalus Electronの修正を更新し、db-sync v. 10.0.0をテスト、デプロイし、cardano-walletのflake.nixを実装しました。

CARDANO分散化

今週はCardano API依存関係の追加、新しいチェーンインデックスの構築、数多くの不具合やリクエストの解消を進めました。また、ouroboros-networkを使用したネットワーク層へのプルベースのアプローチについて議論しました。

Hydraプロジェクトで予備のユーザージャーニーを実装し、Headの「クロージング」実装を促進するためにエンドツーエンドテストを拡張しました。Hydra-the-CI を使用してnix-shell導出をキャッシュするHydra-the-projectを構築し、Prometheusを使用したHydraノードメトリックスに取り組みました。また、シミュレーション結果のフィードバックを研究者に提供し、これに応じてプロトコルを調整しました。

GOGUEN

今週Plutusチームは、定数スペースコントラクトインスタンスを可能にするためにチェックポイントを改良しました。Typedバリデーターインターフェイスのユーザーエクスペリエンス要素をより分かりやすくするために改名し、ポリシー情報をモジュールに整理しました。ブラウザー内PAB開発およびWBE承認フローを計画し、整数とコンストラクタータグ用にPlutusデータのダイレクトデコーダーを追加することによってPAB Uniswap例に変更を加えました。また、実際のウォレットAPIに合わせて疑似ウォレットAPIを強化しました。

Marloweチームは、Marlowe Playgroundの新しいホームページに取り組み、ファビコンを更新しました。また、ウォレットに十分な資金がない場合に、確実にトランザクションを作成できないようにするための方法を調査しました。

2021年6月4日

今週の更新情報

DAEDALUS 

今週は、Daedalus メインネット4.1.0をリリースしました。ここでは、Cardanoトークンのレジストリーからフェッチした推奨値を利用した、ネイティブトークンの少数設定が可能となりました。また、全体的な改良や既知の問題の修正が一部施されたほか、Catalyst Fund4有権者登録も可能となりました。

ADRESTIA

今週は、小数をサポートするcardano-wallet更新版をリリースし、マルチ資産ウォレットの移行エンドポイントを有効化しました。

現在は、トランザクション構築用のAPIの統合および合理化に取り組んでいます。これはAlonzo/Plutus機能を可能にするものです。また、cardano-node v1.27をサポートするために必要な変更の実装を始めました。

ポートフォリオマネージャーはプルーフオブコンセプトの部分と、マルチシグ機能実装の第一段階を完了しました。

さらに、小数をサポートするcardano-graphqlの変更を実装し、Plutusメタデータサーバーの提案を作成しました。

ネットワーク

今週は、P2Pおよび非P2P拡散APIに取り組み、一部の不具合を修正し、サーバーテストとio-simのスケジューリングに取組みました。

stateTVar署名を修正し、ハンドシェイクプロトコルで開かれたTCP同時接続に取り組み、p2p-masterブランチをリベースしました。

また、接続マネージャーを使用して接続強制終了機能を強化し、PeerStateActionsとsystemdソケット有効化で発見した不具合を修正しました。

DEVOPS

今週は、Alonzoブルーハードフォークイベントを準備し、ERC20マルチシグドキュメンテーションをテストし、Catalyst Fund4の準備としてドライランを実施しました。

また、シングルサーバーのテストネットステークプール用のNixosサンプル設定に取り組みました。

CARDANO分散化

今週は、引き続きAlonzoのベンチマーキングに取り組みました。ブロックフェッチクライアントノードで別のトレースの必要を発見したため、これを実装し、ブロックイベントの復元を完了し、ブロックごとの伝播CDFを計算しました。その後、AWSで初回カリブレーション設定を実行しました。

ノードログのインフラの再設計を続け、新たなフレームワークを使用してtrace-dispatcher内のすべてのトレーサーを再実装し、cardano-tracerの作成テストを始めました。trace-dispatcherとcardano-tracer間の統合を始め、新たにracing-masterブランチを作成しました。これには現在、開発者用の全リライト結果が格納されています。

Hydraノードプロトタイプのログも改良し、専用のオープンソースリポジトリを作成し、ユーザージャーニーを設計するプロトタイプユースケースを検証しました。

トランザクションジェネレーター内の作業は進行中です。ウォレット抽象化の作業を続け、MarloweおよびPlutusコントラクトのエラー処理は完了しました。

GOGUEN

今週Plutusチームは、チェーンインデックスエンドポイントにAPIエラー処理を追加する方法を調査しました。また、より高額の手数用計算ができるよう、Plutus PlaygroundのシミュレーションのLovelace値を上げました。Plutus CoreにequalsStringとEqインスタンスを追加し、JSON構文のパフォーマンスを改良し、LetFloatで欠落している深度インクリメントの修正を適用しました。「plutus-use-cases」や他のプロジェクトの「Slot」から「POSIXTime」への変更、Plutusアプリケーションバックエンド(PAB)テストの安定性の向上、PABパッケージの簡易化の作業も進めました。

Marloweチームは、Marlowe Runのブラウザー内サポートを修正し、システムのQAテストとバグ修正を継続しました。また、初回Marloweウェビナーを準備し、ACTUSテストを統合し、ANN(Annuity)ACTUSコントラクトの作業を始めました。Playgroundの再設計作業は進行中です。