Status Update

2020年10月23日

Status Updates (十月, 2020) > 2020年10月23日

今週の更新情報

DAEDALUS

先週はDaedalus Mainnet 2.4.0のリリース準備を行いました。ここでは、ステークプールの飽和情報を再び有効化したほか、ステークプールのテーブル表示、ステークプールのツールチップに見込み報酬を追加し、非マイオピックメンバーの報酬を基にランキング表示を更新するなど、さまざまな改良が施されています。

また、Trezorハードウェアウォレットの統合は最終局面を迎えており、現在テストとレビュー段階に入っています。さらに、Ledgerデバイスのサポートを追加する作業も行っています。

ADRESTIA

先週は、ハードウェアウォレットのサポート、Catalyst、マルチ資産に集中しました。

ハードウェアウォレットに委任サポートを追加し、Cardano-rosettaの委任拡張作業を始め、フレキシブルなSMASHサーバー選択を完了しました。

Adrestiaにとっては多忙な1週間で、マルチアカウントのコンテクストにおけるnightlyのサーバーベンチマークも終わらせたほか、設定可能なトランザクションtime-to-liveや失敗したトランザクションの自動スケジュール変更も終了しました。また、API経由のスクリプトアドレス作成およびAPI経由のソフト導出も順調に進みました。

さらに、Catalystのステーク鍵で任意のデータに署名するための作業を完了したほか、有効なSMASHサーバーのURLのテスト準備作業を行っています。

ネットワーキング

先週はノードの通信用ミニプロトコルに取り組み、ハンドシェイクネゴシエーションのリファクタリングに集中しました。また、connection-managerをノードに統合する作業、cardano-APIの改良作業は継続してしています。

ノードによるアップストリームピアの選択に関する多種類のシンプルなポリシーのシミュレーション結果を、アテネ経済商科大学(AUEB)に提示しました。これは、AUEBがコールドピア、ウォームピア、ホットピアの包有に関するシミュレーションを設計する際に役立ちます。

DEVOPS

先週は、Project Catalystでcardano-CLIのステーク鍵から投票登録を生成するスクリプト、そして、db-syncがこの登録をフェッチするクエリのスクリプトに取り組みました。また、Fund2の投票ワークフローの初回テストを実行し、iOSとAndroidの投票アプリケーションに関する作業も行いました。

さらに、Bitteデプロイメントツールを改良し、複数の関連していないノードクラスターを同じノマドクラスターで実行できるようにし、Fund2投票用にCatalyst jormungandrクラスターをデプロイしました。ノードのGlasgow Haskell Compiler (GHC) 8.10更新でNixアシスタンスを提供し、Trezorデバイス用のDaedalusハードウェアウォレットサポートを実装しました。

CARDANO分散化

先週はコンセンサス層の機能に関するテクニカルレポートに取り組みました。新開発期のコンセンサス統合に関する作業は順調に進んでいますが、台帳を仕上げるために追加の変更作業が必要です。現在Shelleyのハードフォークをテストしており、このプロセスを単純化するために一部リファクタリングの実装を行い、ThreadNetテストの書き直しも行っています。

マルチ資産機能に関しては、複数のプロパティテストをマージし、汎用化する作業を進めています。コンセンサスの統合に関する不具合を修正するために開発期のパラメーター化を再編し、トランザクション一般化のフレームワークをデプロイしました。これにより、新開発期のトランザクションによるタイムロックスクリプトの使用が可能になります。さらに、ステークプールランキングを強化するパラメーターに関する作業に取り組み、ドキュメンテーション(委任設計、形式的仕様記述、ランキング仕様)と非マイオピック計算を同期するプルリクエストを準備しました。

GOGUEN

先週Plutusチームは、スマートコントラクトバックエンド(SCB)のメタデータ一括クエリ構造にいくつかの初期変更を加えました。また、plutus-use-casesテスト中に生じる検証に関する数多くのスクリプトを、検証プロセスのタイミングにかかわるベンチマークともども更新しました。さらに、使用感を高めるために、一括クエリエンドポイント規則をGETリクエストからPOSTリクエストを使用するように更新しました。

Marloweチームはアカウント番号の使用に関するBlocklyの更新に専念しました。また、Marlowe PlaygroundのOptionコントラクト例をより現実的なものに改訂しました。テクニカルライティングチームはMarloweの新しい説明資料に取り組んでおり、まもなく公開される見込みです。