Status Update

2020年11月27日

Status Updates (十一月, 2020) > 2020年11月27日

今週の更新情報

DAEDALUS

先週はDaedalus Mainnet 2.5.0をリリースしました。これは、トランザクションの詳細をCSVファイルに保存できるようになったほか、QRコードを使用した入金アドレス共有の新機能が搭載されています。QRコードはコメントを付けてPDFファイルとしてエクスポートすることもできます。またDaedalus Flight 3.0.0-FC2もリリースしました。こちらは、macOS版とWindows版のハードウェアウォレットサポートをLedger Nano SおよびLedger Nano Xデバイスへ拡張しています。現在は、Linuxユーザーに同様のサポートを提供するよう作業を進めています。

ADRESTIA

先週は、予定されているハードフォークに先立ち、ウォレットの最新安定板をリリースしました。

ウォレットのマルチシグサポートは開発の最終段階に入っており、ウォレットのマルチ資産機能に関して大幅に進展しました。ウォレットバックエンドもパフォーマンスの向上を見せています。

また、予定されているハードフォークの準備として、db-syncディペンデンシーに焦点を当て、GraphQL 3.0.1へのアップグレードを始めました。

ネットワーキング

先週はノードの同期に取り組み、cardano-nodeに新しいトレーサーを追加して、トレースにおけるエラー報告を簡素化しました。接続マネージャーステートマシンの仕様に関する作業は継続しており、実装の詳細を更新し、残りのタスクを解消する予定を立てています。

アテネ経済商科大学(AUEB)とのコラボレーションは進展し、最初のシミュレーションおよび、コールド、ウォーム、ホットのピア接続に基づいた結果に関する作業を行いました。

CARDANO分散化

先週は次回プロトコル更新の準備に追われました。これには、トークンのロック機能およびマルチ資産サポートの実装が含まれます(社内では、それぞれAllegraとMaryと呼ばれています)。あらゆる開発段階でトレースジェネレーターの操作を可能にするテストフレームワークに取り組み、タイムロックスクリプトにさらに変更を加え、AllegraとMaryに例とユニットテストを追加し、軽微なバグをいくつか修正しました。

さらに、Shelleyのマルチ資産仕様に合わせて調整を行いました。これには名前の代わりに資産IDを使用することも含まれます。また、MaryとAllegraのコンサイスデータ定義言語(CDDL)を更新し、代数セットにセットの違いを追加し、Valueに圧縮可能なインスタンスを追加しました。

複数の開発段階にわたりクレデンシャルを処理する方法をリファクタリングし、1セットのクレデンシャル(単一のKESキー)をShelleyベースの開発ステージで安全に共有することができるようになりました。また、追跡アウトプットは簡易化されました。

さらに、最低ADA額のUTXO計算を仕上げ、無関係なスクリプトを可能にするために、新しいメタデータ形式を完成させています。

GOGUEN

先週Plutusチームは整数除算に影響している問題を修正しました。PlutusTx.preludeに「モジュロ」と「商」を追加することによってPlutusTx整数除算関数を合理化し、壊れたサーバー呼び出し元参照を修正し、デプロイスクリプトを一部微調整しました。

MarloweチームはUnreachableSubcontractsに記録を追加するコードを一部リファクタリングしました。lintに静的解析の結果を追加しました。また、Marlowe Playgroundのホームページから「Save」、「Save As」、「Rename」ボタンを削除し、「New Projects」セクションで様々なコーディング環境を表すためにプロジェクトモーダルの表示(グラフィックボタン)を再デザインしました。