Status Update

2022年4月8日

Status Updates (四月, 2022) > 2022年4月8日

コアテクノロジー

OuroborosコンセンサスリポジトリでパイプラインMVPを完了しました。UTXO HDに関し、メモリー消費プロパティとハードフォークコンビネーターの機能を検査し、2つの重要なテストを更新しました。これには、台帳テーブルと台帳DBのゴールデンテストが含まれます。現在は、どちらをMVPに含めるかを判断するために、テストを評価しています。

6月のVasilハードフォークの準備も継続し、ノードv.1.35とゴシッププロトコルの実装に重点を置きました。

ネットワーキングチームはIOSimとIOSimPORのパフォーマンス分析を完了し、IOSimでタイマーを再実装する作業を続けました。ネットワークの拡散テストを改善するためにIOSimタイムアウトAPIのリファクタリングと最適化に取り組み、型付きプロトコルのリライトを続けました。すべてのネットワーキングコンポーネントをouroboros-network-frameworkに更新し、発生した問題を解消しました。

ウォレットとサービス

Daedalusチームは新しいcardano-ledger-jsライブラリーを統合しました。これは、最新のcardano-ledger-appとの通信を可能にするもので、現在互換性テストを実行しています。最新のcardano-ledger-jsでトークンを送信するための署名プロセスの変更の実装も始めました。アプリケーション使用量の理解を簡素化するDaedalusのmomoto統合を改良し、monoリポジトリで共通コンポーネントを再利用する方法についての戦略に取り組みました。

すべてのブロックチェーン操作のための「ワンストップショップ」であるライトウォレット開発は進展しました。エンジニアリングチームとQAチームは、5月第一週までのコードフリーズを目標として、フロントエンドとバックエンドの改良に取り組みました。現在は、資産の送受信、ファンドステーキング、NFTギャラリー、ハードウェアウォレット台帳サポート、DAppコネクター、トランザクション履歴など、コアウォレット機能の改良に重点を置いています。次にくる主要な機能は、ID、投票センター、DEX、サイドチェーンです。新しいバージョンごとに、UIやUXに細かな改良が加えられます。

ライトウォレットのテストの進行に応じて、社内外のユーザーにライトウォレット機能の試用を依頼し、フィードバックを共有しています。

Adrestiaチームは、トークンのミントとバーンを加えた新しいトランザクションワークフローに関する作業を続け、DB層の再設計とcardano-walletへの「ライト」モードを追加する作業に取り組みました。cardano-js-sdk MVPへの取り組みはいまだ進行中です。

スマートコントラクト

Plutusチームは、ベンチマークの結果とチェーンインデックスパフォーマンスの改良に取り組みました。バイト文字列よりもテキストを受け付けるようにパーサーを更新し、現在2組のパラメーターのあるEvaluationContextまで伝播するカスタマイズ可能なアンリフティングを追加しました。

Marloweチームは、コントラクトフローの作成のための統合テストを追加し、エラー報告とログ集約に使うプラットフォームについて調査しました。Marlowe Runですべてのグローバルエラーがログされるよう更新し、MarloweリポジトリのCIスクリプトをIsabelle2021形式で動作するように更新しました。Marlowe Playgroundのユーザーインターフェイスエレメントに、いくつかのアクセシビリティ属性を新たに追加しました。

コントラクトアクションが間違ったレビューダイアログを表示する問題、コントラクトアクションが失敗した場合にカードがハングする問題も修正しました。

ガバナンス

Project Catalystは一年足らずで世界最大の分散型イノベーションファンドになりました。これは、Cardanoコミュニティにより推進される、進行中の開発と持続可能なイノベーションの中心となります。Fund8では1,000近くの提案が提出され、Catalystは現在2022年に2,100を超える提案に資金を提供する予定です。これは驚くべきことです。

Fund8は今週投票段階に入り、ADA保有者は数十か国にもわたる大小合わせて数百もの素晴らしいプロジェクトに投票することになります。これは現時点で最大のファンド(1600万米ドル相当)で、コミュニティ主導型のイノベーションがいかに繫栄するかを示し続けています。

Fund8とは別に、最初の委任者代表(dReps)の第1コホートへの参加案内が再開されています。dRepsの導入は、コミュニティが学び、成長し続ける中で、もう1つのエキサイティングな前進となります。今後数週間、数か月、代表が今後のProject Catalystファンドで活動を展開していくにつれ、より多くのお知らせ、話題をお届けします。包括性と多様性を高めるために、最初のdRepコホートへの参加申請受付を再開しました。

現時点の統計